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他人事じゃない「家庭内事故」。万全の対策を

死亡原因のトップクラスといえば、車やバイクなどの交通事故。日本の道路は危険な場所という見方ができます。でもそれ以上に危険なところが家の中だとしたら、驚きませんか。

 

厚生労働省の人口動態統計によると、2016年の交通事故による死亡者数は5278人。それに対し家の中での死亡事故は、14,175人を数えます。なんとその数、交通事故の2.6倍です。

 

外出する家族に「いってらっしゃい、気をつけてね」と安全を願ってかけていた言葉が、帰宅後「おかえりなさい、気をつけてね」と声掛けする日が来るかもしれません。

 

その内訳を見てみると、溺死が38%とトップ。ついで窒息、転倒・転落と続きます。

 

<ヒートショックが溺死を引き起こす>

 

溺死の間接的な原因はヒートショックです。住宅内の急激な温度差により失神やめまいを起こし、浴槽内で溺れたり転倒したりといった事故を引き起こしているのです。

 

特に高齢者は、急激な血圧の変化に対応できない場合が多いので注意が必要です。

 

家を建てる際には両親と同居する場合はもちろんのこと、将来、自分が高齢者の仲間入りになることも見据え、お年寄りに優しい設計を考えることが大切です。

 

ヒートショックを防ぐには、その原因となる極端な温度差をなくすことが重要となります。脱衣所には暖房器具を設置していないケースが多いです。家全体の断熱性を高めるようにしましょう。

 

<乳幼児も浴室での死亡が目立つ>

 

また0歳〜3歳くらいの小さなお子さんがいる家庭も注意してください。乳幼児の死亡事故1位は家庭内事故です。お子さんの水の事故の約半数は浴槽での溺死なのです。

 

溺れるだけでなく、熱湯によるやけどやタイルに滑っての転倒も目立ちます。

 

現在の浴槽は床からの袖の高さが低いものが多く、乳幼児が中を覗き込んでバランスを崩し転倒するケースがあります。

 

予防策としては、入浴後の排水を徹底すること。浴室の扉の外に、子供の手が届かない位置に鍵をつける。目を離したすきに子どもが浴室へ行っていないか注意する、などがあげられます。

 

他にも浴室の床のタイルに滑りにくい素材を使ったり、転倒時の衝撃緩和にマットを敷いたりしておくと安心です。

 

もちろん乳幼児も家の中の温度差が大きいと体への負担となります。断熱性能はなくてはならない機能と言えそうですね。

※子どもの溺死発生場所

 

<高断熱かつ安全な設計で家族を守りましょう>

 

大人が子供につきっきりになれれば安心ですが、現実問題としてそうはいきません。家を建てる段階で事故が起こらないよう配慮することが大切です。

 

家の中の温度差を少なくするためには断熱性能を高くすることが大事になってきます。断熱性能を示す指標は、省エネ基準 < ZEH(ゼロエネルギー住宅) < HEAT20(G1、G2) と並びます。もちろん断熱性能を高くするとその分建築コストも上がるので、予算と相談して決めてください。しかし、大切な家族と健康的な毎日を過ごせることにはかえられないのではないでしょうか。

 

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