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木の住まいコラム

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部屋干しで発生する生乾きの臭いを解決

北陸は日照時間が少なく降水量の多い地域です。梅雨や秋の長雨の時期は、洗濯物を部屋の中で干すことが多くなります。

 

部屋干しは場所を取るし、見た目にも良いとは言えません。そして何より、生乾き特有の嫌な匂いがします。逆に食事の匂いが衣類につくことも。

 

何か有効な対策はないでしょうか。

 

 

 

<部屋干しの臭いを抑える対策>

 

洗濯物が乾きにくいと、臭いの原因となる菌が繁殖しやすくなります。臭いだけでなく、喘息やアレルギーの原因となるカビやダニの増殖も…。

 

そもそも洗濯物が乾かない理由は何でしょう。そこには湿度と温度と風が関係しています。

湿度が高いと洗濯物の水分が蒸発しにくく乾きが遅くなります。それは低い温度でも同じです。空気が循環せず湿った空気のままだと、いつまでも乾かない事態に。

 

手軽にできる対策としては以下があります。

 

①洗濯物はためずにすばやく処理する

→時間が経つと湿気で雑菌が繁殖し、匂い発生の原因になります。

 

②お風呂の残り湯は使用しない

→残り湯には雑菌が含まれています。特にすすぎの使用は控えましょう。

 

③洗濯機が完了したら、すぐ干す

→洗い終わったまま放置すると、洗濯物に雑菌がつきます。

 

④部屋干しはなるべく短時間で終わらせる

→扇風機やサーキュレーターなどで風をあて、水分を飛ばしたり空気を循環させたりするのも効果的です。

 

<ランドリールームがあれば解決>

 

洗濯物を干せるようにバルコニー等を検討される方もいるかもしれません。しかしバルコニーでは天候の悪い日は使用することができません。

また毎日の洗濯物を毎回バルコニーまで運ぶのは重労働だと思いませんか。きっと使用頻度が低くなることが予想されます。

 

これから住宅を建てるなら、ランドリールーム(室内物干し部屋)の設置を検討してみてください。

隣接する戸を閉めれば、湿気が部屋に入ってくることはありません。雨風の心配なく洗濯物を干せ、花粉や黄砂の付着も心配無用です。

 

設置は南または西の方角がベスト。南・西向きは冬の太陽の高度変化も加味して、最も日中に日差しを取り込める方角です。

 

 

換気に有効な窓を設ければ、風を入れて早く乾燥が終わります。家の立地や窓の種類、配置の仕方で風通しは変わるので、よく考えて設計したほうがよいですね。

 

<自然エネルギーを利用して快適な暮らし>

 

自然エネルギーの有効活用で、光熱費削減はもちろん天候を気にせず洗濯物を干せるようになります。家事の負担軽減につながりますね。

毎日行なう家事の悩みは、解消するだけで時間やエネルギーの大きな節約になります。しっかりと計画を立てて、快適な暮らしを手に入れましょう。

 

ウッドリンクでは「通風・採光シミュレーション」を行なっています。風向きや風速のデータをもとに、時期別の風の通り道を実際のプランで確認することができます。

窓の開き方についてのアドバイスまた、快適な風の通り道をご提案させていただきます。