家づくりお役立ち情報

木の住まいコラム

HOUSE BUILDING
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あなたのお家をVRで体験しませんか?

こんにちは。北陸型木の住まい研究会の多賀です。

注文住宅では必ずプラン図(平面図や立面図)を見ながら打合せをする機会がありますよね。でも図面からリアルな空間をイメージできるようになるには、豊富な知識と経験が必要です。パース図やプランボードなどを用意している会社もありますが、紙上のデータだけでは限界があります。
マイホームを建てようとしている方のほとんどはプロではありませんので、建てた後で「こんなイメージじゃなかったのに」ということが十分に考えられます。一生に一度の家づくり、後悔したくありませんよね。
しかしそんな事態を回避できる方法があります。それはVRを活用して住宅プランを体験することです。

今回はVR活用について、次の3つのテーマに沿ってお話しします。

<1>VRとは?
<2>VRで何ができる?
<3>実際にVR体験をされた方の声

<1>VRとは?

VRとは、「Virtual Reality」の略で、日本では「仮想現実」と呼ばれています。ゲームなどで体験したことがある方も多いと思います。
住宅業界でも数年前からバーチャル展示場を持つ住宅会社が増えてきました。バーチャル展示場は、住宅の展示場まで足を運ぶことなくバーチャル空間で住宅を体感できるサービスで、パソコンやスマートフォンからサイトにアクセスすることで見学可能です。
間取りはウォークスルーで内覧でき、360°見回したり、視点を変えて様々な角度から見ることができます。平面図や立面図ではイメージできない部分も楽に確認できます。

各社の特徴を比較したい情報収集の段階では良いのですが、ここで見学できるのはあくまでモデルハウスです。
そこからマイホームのイメージに繋げられるかはまた別です。
建てた後に後悔することが不安な方には、一段階レベルの高いVR体験をお勧めします。

それは専用のVRゴーグルをかけ、手にコントローラーを持ち、マイホームのバーチャル空間を実際の目線で歩きまわることができるVR体験です。

<2>VRで何ができる?

マイホームのVR体験では様々なことができます。

〇空間の広さが正確にイメージできる

建てた後の後悔ポイントで多いのが、「思ったより部屋が狭く感じた」や「天井が低くて圧迫感がある」「棚が高くて使い辛かった」などの、広さ・高さ・幅に関するものです。
VR体験では、実際の目線で部屋を見ることができるため、広さを正しく把握できます。立ったり、しゃがんだりすることで、立った時、床に座ったときの天井の高さも感じることができます。
また手に持ったコントローラーは、壁や棚などバーチャル空間の物に触れると振動で知らせてくれます。これで廊下の幅や、棚の高さなども正確に分かります。

〇全体のコーディネートが確認できる

キッチンや洗面台などの住宅設備は、ショールームでサイズや色を決めることが多いですが、実際の家に配置してみると、イメージと違ったということがよくあります。
VR体験では、色やサイズがイメージ通りかはもちろん、気に入らない場合はその場で色を変えて見てみることも可能です。何種類でも試すことができるので逆に迷ってしまうかもしれませんが、納得いくまで試すことができます。
キッチンだけではなく、床や壁紙の色や素材も変えることができます。さすがに手触りまでは確認できませんが、それはサンプルでも十分です。小さなサンプルで確認できないのは色の見え方です。サンプルではこれが良いと思っても、広い面積に使ったときに「思ってたのと違う」となるのはよくあることです。

〇季節や時間帯ごとの日当たりが確認できる

最近では窓を全体的に小さくする住宅が増えてきました。そうなると心配になるのが、暗い家になってしまわないかということです。
VR体験では窓から入る日当たりも再現できます。季節や時間帯を変えてシミュレーションすることもできるので、冬に日差しが部屋のどこまで差し込むのかも確認できます。
もちろんその場で窓のサイズや位置、高さを変えてみることも可能です。

〇間取りを変更して確認できる

VR体験では色や窓のサイズだけではなく、壁がある場合・ない場合など、本来であれば大規模なリフォームをしなければ分からないことも確認できます。
建具をつけて仕切るか、建具の種類は引き戸にするか片開きドアにするかなどは、動線や使い勝手にも影響します。バーチャル空間で体験してみることで、平面図では分からない使い勝手も確認できます。
また新築時によくあるのが、子供が小さなうちは大きな部屋として使い、子供の成長に合わせて部屋を2つに分ける「将来間仕切り」というもの。実際に区切ってみたら狭すぎたということもあります。
ライフステージの変化を見越したプランをあらかじめ試しておけるのも、VRにしかできないことです。

これらすべてが通常では体験できないメリットです。

デメリットは、バーチャル展示場とは違って専用の設備がある施設まで出向かなければいけないことと、マイホームのデータをVRで再現するためにプラン入力が必要になるため、別途費用がかかることくらいです。

 

<3>実際にVR体験をされた方の声

ウッドリンク・ラボでは2017年から家づくりでVRを導入しています。
ご検討中のプランでVR体験をされた方の感想をご紹介します。

・キッチンに立った時に、階段の壁が高くてテレビが見えないことに気づきました。図面だけでは絶対に気づけない部分だったので、事前に見られて良かったです。

・造り付けの棚の高さをVRで確認しながら、段数や使いやすい高さを決めました。アパートでは位置が高くて使えない収納があったので、建築前に高さを確認できて安心しました。

・窓の大小・高さなどによる光の入り方や、夫婦の身長に合わせた開閉に問題が無いかを確認できたのが良かったです。

・実際の建物の向きを反映させてもらえたので、この方向に景色が見えて、この方角には隣接住宅があるなど、外からのプライバシーを考量した窓配置を吟味できました。

・これから建つ自分たちの家を具体的にイメージできて楽しかったです。

・新しく家具や家電を買おうと思っているので、VRで体感した空間の広さを参考に選びたいです。

体験された方のほとんどが、VR体験をして良かったと言っておられます。
体験してみた結果、特に変更する箇所がなかったとしても、事前に確認できたということが安心や家づくりの満足度向上に繋がっていることと思います。

 

<まとめ>

今回はVR体験でできることをご紹介しました。
家づくりでは決めなければならないことが山ほどありますし、建てる前に暮らしをイメージすることは大変難しいものです。VR体験をすることで、「そこまで気が回らなかった…」や「こんなはずじゃなかった…」を回避し、後悔しない家づくりができることでしょう。
興味がある方はホームページからお問合せいただくか、ご相談中の住宅会社に「マイホームのVR体験はできますか」と聞いてみてください。