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木の住まいコラム

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2025年は補助金でおトクに高性能住宅を建てるチャンス!~新築×省エネで最大160万円補助~

2025年度は、住宅の省エネ化に対する補助制度が過去最大級に拡充されています。ZEHの戸建て住宅を建てることで補助金が交付される「戸建てZEH支援事業」などもありますが、なかでも注目されているのが、5月14日から申請受付が始まった「子育てグリーン住宅支援事業(GX志向型住宅)」。一定の性能要件を満たした新築住宅に対して、最大160万円の補助金が交付されます。
建築コストが上昇しているなか、高性能な木造住宅を“おトク”に建てられる、まさに今が好機。
今回は、補助制度の概要と活用のポイントをご紹介します。

 

<1>今年の主役!子育てグリーン住宅支援事業とは?

子育てグリーン住宅支援事業は、条件を満たした新築住宅を建設・購入する場合に、補助金が交付される事業です。GX志向型住宅以外に、長期優良住宅やZEH水準住宅も補助の対象となっています。

3つの住宅の要求性能と補助額を表にまとめました。

その他の条件を簡単にご紹介します。

 

(1)住宅の規模

補助金の対象となるのは、延べ面積が「50㎡以上240㎡以下」です。

(2)建設地

土砂災害や浸水の危険性が高い場所に建てる場合は、補助金の対象とならないので注意が必要です。
ただし、既存住宅の建替にあたる場合は補助の対象となることがあります。
建設予定地が該当しているかどうかは、住宅会社に確認してもらいましょう。

(3)対象となる世帯

今回の補助金は、タイプごとに補助の対象となる世帯が異なります。
【GXタイプ】は全世帯が対象となります。
【子育てタイプ】は、子育て世帯等限定となっています。
子育て世帯等に該当する世帯は次の通りです。

<2>賃貸住宅を借りる人にもメリットが⁉

今年度より「賃貸住宅の新築」も補助対象に加わりました。
【子育てタイプ】では、子育てに配慮したプランや設備を採用した住宅が子育て世帯に優先的に貸し出されることになっています。しかも家賃の優遇措置もあります。
事業のホームページで入居募集が確認できますので、高性能な賃宅住宅を借りたいとお考えの方は一度チェックしてみてください。
賃貸住宅の交付申請開始後、順次公表されていくと思います。

 

<3>補助金を活用するためのスケジュール

補助金を活用するためには、下記スケジュールを守る必要があります。

①対象工事への着手

令和6(2024)年11月22日以降に対象工事(一般的に基礎工事の次の工程である地上階の柱、または壁の工事等)を開始するものが対象です。

②補助金の交付申請

必要書類を揃え、期間内に交付申請が必要です。
申請開始時期は申請タイプによって異なります。また申請期間が3つに区分されており、期間ごとの予算上限が設定されています。各期の予算の上限に達した場合は、その時点で締め切りとなります。
下表に申請時期と予算をまとめました。

交付申請するためには、「基礎工事が完了していること」が必要です。

また予算を一次的に確保する「予約申請」も可能です。予約申請を行った場合は、3ヶ月以内、又は交付申請期限までに交付申請を行わないと、予約取り消しとなりますので注意が必要です。
予約申請は必要書類が揃い次第可能になります。こちらは交付申請開始日と同じ日から申請可能となります。

③出来高報告

令和8(2026)年1月31日までに、一定以上の工事が進んだことの報告が必要です。

④入居・完了報告

令和8(2026)年7月31日までに住宅の引渡しと入居を行い、完了が必要です。

 

各期限内に各申請が行えないと補助金取り消しとなりますので、各申請が間に合うかも確認してもらうようにしてください。

目安で言うと、10月頃までに仕様を確定して各種申請を進めることができれば、補助金の活用が可能になるかと思います。そのためには7月頃までに契約を済ませる必要があります。(契約~着工を3ヶ月とした場合)
ただし次でも詳しく書きますが、それまで予算が残っていればの話です。

 

<4>補助金活用を活用する上での注意点

この補助金は予算消化とともに受付が終了されるため注意が必要です。
特に今回の目玉である「GX志向型住宅」は、長期優良住宅やZEH水準住宅に比べて予算総額が少なく設定されているため、おそらく申請期限の前に終了してしまうと考えられます。
確実に補助金を受け取るためには、早く予約申請をするしかありません。
そのためにできることは、住宅会社と協力して住宅の仕様を早く決めることです。

予約申請に必要な書類は以下の通りです。

①子育てグリーン住宅支援事業共同事業実規約
②工事請負契約書/不動産売買契約書(原契約)の写し
③建築主/購入者の本人確認書類
④建築確認申請書、及び建築確認済証の写し
⑤本事業の対象であることを証明する住宅性能証明書等

 

④と⑤を取得するためには、断熱や設備の仕様を決め、断熱性能・省エネ性能を計算し、第3者機関で審査を受ける必要があります。
特に④については2025年4月の建築基準法改正により審査が長期化しており、確認済証の交付までに時間を要しています。
仕様決定を早くして、その後の工程がスムーズに流れるよう協力して進めてください。

予算の消化はこちらから確認することができます。

子育てグリーン住宅支援事業【公式】

 

予約申請前に予算が終了してしまった場合はどうするか、あらかじめ住宅会社と話し合っておくと安心です。
考えられるルートは3つです。

①子育て世帯等、かつ、長期優良住宅に該当する場合は、長期優良住宅の枠に切り替える(補助額80万円)

②子育て世帯等に該当するが①に該当しない場合は、ZEH水準住宅の枠に切り替える(補助額40万円)

③戸建てZEH支援事業に切り替える(補助額55万円)

①と②は同じ子育てグリーン住宅支援事業内の別枠に切り替えるものです。ただし子育て世帯等のみが対象です。
③は世帯に制限がないため、子育て世帯等に該当しない場合でも使えます。ただし別事業となるため、要件が異なります。事業に申請してから交付が決定されるまで着工やBELSの取得ができないこと、引渡し後の完了報告の期限が2026年1月23日であること等、スケジュール的に難しい場合もでてきます。
8月以降はGX志向型住宅の予算の消化状況を確認しながら、必要な場合は切り替えを検討してみてもよいかもしれません。

<5>GX志向型住宅の正解はラボで分かる!

補助金制度は魅力的でも、「具体的にどんな仕様にすると基準を満たせるのか?」「どこまでやれば160万円の対象になるのか?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
そんな方は是非、ウッドリンク・ラボにお越しください。

【ラボで分かること】
・GX住宅の基準を満たすための断熱材・サッシの“実物展示”
・UA値や一次エネルギー削減率を達成するための設計提案例
・長期優良住宅・ZEH水準住宅との違いも比較できます

図面ではわかりづらい“違い”を、目で見て・手で触れて・納得できる場所です。

建築コストが上昇し、家づくりの中でもあきらめる箇所があるかと思います。
それでも160万円の補助金を活用できれば、理想の家づくりに近づけることができるはずです。
今からでもまだ間に合います。補助金活用への近道を見つけにラボへお越しください!

 

📍ウッドリンク・ラボの見学予約はこちら

🏠 GX住宅ってこういうことか!が、ラボで体感できます