HWLABO 北陸型木の住まい研究会

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断熱性能の高い家づくり【Part.7】
~これからの時代に求められる住宅とは~

「断熱性能の高い家づくり」も最終回となりました。

ここまで断熱性能の高い家は良いということをお伝えしてきました。では実際建てるときは何を基準にどこを目指せばいいのでしょうか。一番コストパフォーマンスが高く満足度が高い家、それはズバリ『G1』グレードの家です。

 

〈政府が定めた省エネの推奨基準〉

政府は断熱性能の基準を大きく4段階にわけて定めています。その1つに『G1』があります。この基準は検査をしたり適合を受けたりする必要はありません。なので最低基準の省エネ基準すら満たせていない住宅も建てられているのが現状です。

この基準には断熱性能「UA値」もあわせて定められています。UA値は値が低いほど断熱性能が高いことを表しています。(詳しい説明はこちら

しかし断熱性能を高め『G1』グレードの住宅を建設するためには、性能の高い断熱材や窓、効率のいい設備を使用する必要があるため、建物のコストはどうしても高くなってしまいます。

 

 

〈見える化すれば、性能の違いが一目瞭然〉

ここで、1つのデータをご紹介します。富山県伏木の1月28日夜の温度を計測したシミュレーションです。

エアコンを利用しているのは、リビングのみ。

ご覧の通り、左の省エネ基準の一般的な家では、政府推奨の室内温度15度を下回る部屋が多く、快適な室温を保てていません。部屋間の温度差も大きいため、ヒートショックで体調を崩してしまう危険性があります。

一方、右のG1の家をご覧ください。15度以下の部屋がなく、部屋間の温度差も小さいですね。またエアコン停止後も温度低下が小さいという結果もでています。

こうして数値を出して「見える化」すると真実が明らかになります。このプランでは年間光熱費は、一般的な家の72,510円に対し、断熱性能の高い家では56,756円。年に15,754円も節約できます。

 

〈コスパの良い家とは、断熱性能の高い家〉

シミュレーションしたUA値0.48『G1』グレードの家は、天井、壁、床に熱伝導率0.020のフェノールフォームを、窓には樹脂サッシLow-E複層ガラス アルゴンガス12㎜以上を使用してシミュレーションしました。

建物のコストは断熱性能を高めた分だけアップします。

しかし性能が高い分、快適な室内空間を省エネルギーで実現できるため光熱費を抑えることができます。また風邪やアレルギー症状、冷え性などで体調を崩すことも減ります。

何十年も住み続ける家、と長い目で見れば、生涯にかかる建築費をはじめ光熱費、医療費など全てのコストは断熱性能が低い住宅よりも下回る結果となるでしょう。

 

断熱性能が高ければ、コスパが良くなる。

このことをご理解いただけたでしょうか。

 

〈体感温度にも注目〉

快適さに関して言えば、今は室温より体感温度が重視されています。人間の体は室内の温度だけでなく、壁・床・天井からも熱を感じます。断熱性に優れる家の方がより暖かく感じられ、快適に過ごせるのです。

上の図は、一般的な家とG1の家の体感温度を比較したものです。

窓に注目してみてください。左の一般的な家の体感温度が、明らかに低いですね。性能の違いによる差が大きいことが見てとれます。断熱性能の高い家なら窓辺でヒヤッと感じることが減り、体感温度の面からも快適に暮らせることがわかります。

 

〈後悔しないために、しっかりとした断熱の知識を〉

2019年10月に消費税が10%に上がりました。これから先も社会環境の変化により、増税や電気代の値上げも考えられます。未来の変化に備えるためにも、住宅の断熱性能を上げ、使う電気自体を減らすに越したことはありません。またCO2排出量の削減にもつながり、環境保全にもしっかり貢献する暮らしになります。

 

省エネとは、暑さ、寒さなど不快感を我慢して節約することではないのです。快適に暮らせた上に、さらに省エネもできる。この順序をもとに設計することで、家庭にも地球にも優しい住居となります。

 

今回は断熱性能の高い家で得られるメリットや、そのための方法をご紹介しました。「家づくり成功の秘訣は、断熱性にあり!」このことが、少しでも伝えられたかなと思います。

 

断熱性能の違いは、目に見えるものではありません。でも毎日暮らす上で確実に実感できる部分です。断熱の知識なしに家を建ててしまっては、その後の数十年の暮らしが不満足なものになるかもしれません。

ウッドリンクの「プレウォール工法」を採用していただければ、確かな知識と技術で、「断熱性能の高い家づくり」をお手伝いできます。(PW工法については、こちら

工事期間中には、気密測定によって気密性能(C値)の実測も行えます。

また当社にあるショールーム「ウッドリンクラボ」では断熱性能をはじめ、木材や集成材、省エネ、耐震など住まいについての様々なことが学べる施設となっています。ぜひ見学にもお越しください。(ウッドリンクラボについてはこちら

 

断熱性能の高い家づくりコラム

 ▷【Part.1】~なぜ断熱性能の高い家がいいのか~

 ▷【Part.2】~断熱性能が高いと健康に過ごせる!~

 ▷【Part.3】~断熱性能はUA値で判断しよう~

 ▷【Part.4】~気密性は欠かせない~

 ▷【Part.5】~断熱性能を上げるポイント①窓~

 ▷【Part.6】~断熱性能を上げるポイント②断熱材~

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