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木の住まいコラム

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理想のキッチンの作り方ーレイアウト編ー

キッチンはスタイルとレイアウトの組み合わせで決まります。スタイル・レイアウトともに様々なものがあり、迷ってしまうかもしれません。そういう時は、「キッチンをどういう場にしたいか」と考えれば答えが見えてきますよ。

<キッチンの代表的なスタイル>

まずは代表的なスタイルをご紹介します。種類は計5種類。ダイニングとの距離感をどう取るかによって、選ぶスタイルが変わってきます。

・センターキッチン

広くスペースを取ってあるため、2人以上の調理に最適。ダイニングに近く家族とコミュニケーションが十分に取れます。キッチンの様子が見えるので散らかっていればすぐにバレるのがデメリット。油の臭いもダイニングやリビングに広がりやすいです。

 

・セミオープンキッチン

調理している手元を隠しつつ、コミュニケーションを取ることが可能です。小さいお子さんを見守りながら台所仕事ができますね。開放感もキープ。センターキッチンと同じく、調理の臭いはダイニングやリビングへ広がりやすいというデメリットがあります。

 

・セミクローズドキッチン

半個室なため、ダイニングとつながりを持ちながらもキッチンの様子を隠すことができます。一人で調理していても孤独感が和らぎますね。調理に専念しやすく、油の臭いもダイニングへ広がりません。夏場に熱がこもるのがデメリットと言えそうです。

 

・オープンキッチン

昔ながらのダイニングとひと続きのキッチンです。配膳がスムーズにできますし、狭い間取りでも設置が可能。ダイニングやリビングからの採光で、明るいキッチンが実現できます。キッチンの散らかり具合がわかるのと、調理の臭いがダイニングへ伝わるのがデメリット。

 

・クローズドキッチン

独立した空間のため、調理に専念できます。油の臭いなどがダイニングへ伝わりにくく、家族へ気兼ねしなくて済みますね。コミュニケーションが取りづらいため孤立感は出やすくなります。夏場は熱がこもりそうです。

 

<キッチンの代表的なレイアウト>

続いてレイアウトの紹介です。代表的なものは6種類あります。それぞれのメリット・デメリットを理解した上で、自分たちに最適なものは何か検討してみてください。

・I型レイアウト

 

シンク・調理台・冷蔵庫などを一直線に並べたレイアウトです。移動距離が長くなるため、最大でも270cm程度に抑えると作業効率が保たれます。省スペースでローコスト。使われている割合が最も高いレイアウトです。ダイニングやリビングを向いて調理できないのがデメリットですね。冷蔵庫を直線上に置けないと、配置場所次第で使い勝手が変わってきます。

 

・Ⅱ型レイアウト

 

シンクと調理スペースとを分け、平行に配置したレイアウトです。Ⅰ型レイアウトに比べ移動距離が少なく、作業スペースも広いです。火回りと水回りが分離しているため、収納もしやすいです。作業中、背面に火の点いたコンロのあるケースが生じます。シンクの背面にコンロを設置しないなど、安全面で注意が必要です。

 

・L型レイアウト

 

I型レイアウトの次に多いのがこちらです。シンク・調理台・コンロをL字に配置。そのため動線が取りやすく作業しやすいです。ただしⅠ型よりも広い設置スペースが必要で、食器棚の配置場所に困るというデメリットも。壁に向かって調理することになるため、家族とコミュニケーションを取りづらいという面もあります。

 

・U型レイアウト

 

シンク・調理台・コンロをU字型に配置したレイアウトです。動線が短く作業効率は抜群。料理好きの人に好まれる配置です。独立した空間になりやすく、孤立感が生まれがち。LD側のカウンターを軽食スペースとして使うプランがおすすめです。

 

・アイランド型レイアウト

 

アイランド(島)という名の通り、海に浮かぶ島のように独立しているレイアウトです。お母さん、娘さん、おばあちゃんと複数人が囲むようにして同時に作業できます。ホームパーティーもしやすいですね。シンクとコンロを壁側へしつらえるとアイランド部分を調理スペースとして広く使えます。キッチンが目立つ存在になるため、散らかっているとすぐにわかりますよ。

 

・ペニンシュラ型レイアウト

 

ペニンシュラとは「半島」という意味。キッチンの一部が半島のように突き出した、対面式のレイアウトです。料理しながらダイニング・リビングの家族とコミュニケーションが取れます。ダイニング側に椅子を置き、カウンターとして使うこともできます。最近、人気のレイアウトです。

いかがでしょう。気に入ったキッチンの形は見つかりましたか。スタイルとしておすすめなのは、センターキッチンかセミオープンキッチンです。キッチンを家族の集まる空間の一つととらえ、ダイニングはもちろん、リビングや庭ともつながりあるスペースとして考えれば、生活がより豊かになりそうです。庭でバーベキューをする際、調理からみんなで楽しめれば素敵な時間を楽しめますよね。

理想のキッチンの実現には、スペースやコストとの兼ね合いがつきもの。でもキッチンで多くの時間を過ごす奥様にとって、家づくりの重要なテーマになります。旦那様を説得して、自分が思い描く理想のキッチンを作り上げてください。