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木の住まいコラム

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掃除が楽な家ってどんな家?

<ちょこっと掃除で無理なくキレイに>

念願かなって建てられた新築の住宅は、いつもキレイな状態を保ちたいものです。そのためには掃除の仕方に工夫が必要です。汚くなってから掃除を始めてはダメ。かといって一度にすべての部屋を掃除しようと思っても、途中で嫌になってしまいます。ポイントは気づいた時にちょこっとずつ掃除をすること。時間も範囲もちょこっとずつ行えば、無理なく続けていくことができます。

また掃除を続けていくためには、掃除しやすい間取りに設計することが大切です。凹凸や段差の多い住宅だと掃除が大変になり、億劫になってしまいます。物があふれている家も掃除がしづらいです。収納をきちんと備えることも必要になってきます。

ということで、ちょこっと掃除のしやすい家のポイントは3つ。「凹凸が少ない」「段差がない」「計画的な収納配置」です。住宅を建てる際にはこれらのことを踏まえてみてはいかがでしょうか。では、掃除しやすい家にするための部屋ごとのポイントについても見ていきましょう。

 

<各部屋ごとのお掃除しやすくするポイント>

 

・玄関

靴だけでなく傘やベビーカー、三輪車などで物が溜まりがちな玄関。北陸であれば、除雪用のスコップも置くことになります。これらをきちんと整理しておかないと、掃除がはかどりません。十分な収納スペースを取り、物の置き場所を決めるようにしましょう。

 

・リビング

テレビやDVDプレーヤー、ゲーム機など家電製品をたくさん置くため、コードがたくさん出てきます。これらをタコ足配線でまとめてしまうと、とても掃除がしづらいです。設計段階で家電の配置場所をあらかじめ決め、コンセントを多くとっておくと掃除しやすくなります。

掃除のしずらいタコ足配線↓

また、開放感のある吹き抜けも最近のリビングでは増えてきました。光をたくさん取り入れられて素敵な設計なのですが、掃除という面では難易度が高いです。定期的に掃除業者へお願いするという手もあります。もちろんその分のコストが発生しますから、吹き抜けをつけるかどうかは掃除の手間も考え検討するようにしましょう。

オープン棚や間接照明はリビングをオシャレに演出してくれますよね。でも掃除のしやすさという面から見ると、あまり良い設計ではありません。棚や電球にホコリが溜まりやすいですし、単純に掃除する場所が増えるため面倒になってしまいます。見た目の良さだけでなく掃除の手間も考慮した上で、それらを設置するか決めてみてください。

 

・キッチン

 

最近、採用が多くなってきたのが、IHクッキングヒーターです。フラットなので布巾でさっと吹くだけで汚れが落ち便利です。ここも汚れたらその都度、ちょこっと掃除をしていくようにしましょう。また火の周りは油などで汚れやすいため、キッチンパネルを貼っておくのがおすすめ。表面がツルツルしていて掃除が手軽に行なえますよ。

・洗面所、トイレ

水がかかって汚れやすい場所なので、クロスや壁材は掃除しやすいものを。キッチンパネルと同じように腰の高さまでトイレパネルを貼っておくと、掃除がとても楽になります。

 

<すべての部屋共通>

・床の色でホコリの目につきやすさが変わる

床の色によってホコリの目につきやすさは変わります。明るい床だと目立ちませんし、暗めのものだとすぐわかります。マメに掃除のできる生活スタイルであれば暗い床でも構いませんし、それほどできない感じであれば明るい床にしておいた方が良いかもしれません。そこは生活スタイル次第ですね。

・レールがなければ掃除も簡単

床にレールのある引き戸の場合、レールにホコリが溜まりやすいです。上吊タイプであればレールの設置が不要。ゴミが溜まらず掃除機も掛けやすくなります。

カーテンレールもホコリの溜まりやすい部分です。ここはカーテンボックスを設置してしまえば、面倒なレール掃除が必要なくなります。天井埋め込みタイプや天井付けタイプであれば、カーテンボックスの掃除もいりません。

 

・収納は余裕を持って計画を

収納を設計する際、想定より大きなものを用意しておくと後々困りません。家族が増えればそれだけ物は増えていきますし、ひな人形や扇風機、クリスマスツリーなど、季節ものはスペースを取ります。余裕を持った収納計画をしていきましょう。

収納と言えば掃除道具の収納場所もポイントの一つ。一箇所にまとめてしまうといちいちそこに取りに行く必要が出てきて、ちょこっと掃除が面倒になってきます。リビング用、水まわり用、二階用など置いておく場所を分けて、その都度、近い場所のものを使えばスムーズに掃除ができます。

また「キレイな状態を保ちたいけど、毎日掃除機をかけるのは大変」と感じるなら、今はやりのお掃除ロボットに任せてみるのはどうでしょう。ボタンひとつで床掃除をしてくれるので、驚くほど楽になりますよ。でもお掃除ロボットは、段差や部屋の角となる部分、狭い場所など掃除ができない箇所もあります。ですが、最初に挙げた「凹凸が少ない」「段差がない」計画をあらかじめしておけば、お掃除ロボットが活躍してくれることでしょう。

せっかく建てた家ですから、いつまでもキレイな状態で保ちたいですよね。これらのポイントを参考にしながら、新築時のキレイさを保てるよう工夫してみてください。