<結露は人にも家にも悪影響を及ぼす>
冬の時季、北陸の住宅でよく見られる現象が結露です。結露は空気中の水蒸気が水滴になってしまう現象です。水蒸気は暖かい時は空気の中に、冷たくなると水に変わる性質があります。窓に結露が多く見られるのは、室内と外気との間にあり温度差が大きい場所だからなのです。
結露が発生するということは、室内の湿度が高い状態だということです。一般的に最適な湿度は40〜60%と言われています。湿度が低すぎると口や鼻の呼吸器系の粘膜が乾燥して、防御機能が低下。ウイルスが侵入し、感染しやすくなります。かといって高すぎるとダニやカビの繁殖が高まり、健康を脅かす原因になります。さらに湿った空気が壁の中へ入り込めば、その中で結露を起こし木材を腐らせ、大切な住宅の寿命を縮めることにもなってしまいます。
<換気や高断熱・高気密で結露は少なくなった>
湿度を適切な状態に保つために必要なこと。それはやはり換気です。部屋の中の空気を入れ替えることで多湿や乾燥した状態から、快適なものへと改善できます。最近は24時間換気が義務付けられたことや、断熱・気密性能が高まってきたことで結露の発生は見られなくなってきました。
<木材の調湿機能で快適な空気を保つ>
さらに湿度は木材の力で調節が可能ということをご存じですか。木には周囲の温度や湿度に合わせ空気中の水分を吸ったり吐いたりする、調湿機能があります。この機能は伐採され、建材として加工されてからも続いていきます。よく「木は呼吸する」「木材は生きている素材」など言われますが、これは調湿機能から来ているのです。
木材の調湿効果には色々なメリットがあります。まずは何と言っても、加湿器や除湿機と違って電気代が掛からないことがありますね。当然ながら電源の入れ忘れなどもありません。通常の掃除だけで特別なメンテナンスも不要。故障がなく、配線のわずらわしさもありません。
<健康に暮らすため、建材を考えてみては>
木材に囲まれた家は常に空気が快適に保たれます。ホコリが舞うことも少なく、ご飯も美味しく食べられますね。赤ちゃんのハイハイも安心して見ていられます。ウッドリンクでは調湿してくれる無垢の木質建材を取り扱っています。調湿機能の他にも木材の良い面はたくさんあります。「家の空気を快適に保つ」という観点から、建材についても色々と考えてみてはいかがでしょうか。