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木の住まいコラム

HOUSE BUILDING
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木の「適材適所」を知っていますか?

<「適材適所」は、木造建築が語源>

昔から使われている言葉に「適材適所」というものがあります。現代では、会社で適切な人材の配置を行なう際に使用されることが多いですね。この言葉は元々、建築現場での木材の使い分けが語源となっています。

<針葉樹と広葉樹で使い分ける>

木には大きく分けて針葉樹と広葉樹があります。マツやスギのように細長い葉を持つ木を針葉樹。サクラやカエデ、シイ、カシなど、幅広い葉を持つ木を広葉樹と呼びます。広葉樹は秋に葉を落とす落葉広葉樹と、葉を落とさない常緑広葉樹にも分けられます。

英語では針葉樹のことを「ソフトウッド」、広葉樹のことを「ハードウッド」と呼びます。これは言葉通り、木の硬さから名付けられています。木を構成する細胞と細胞の間には、空隙という空気の隙間が空いています。針葉樹はこの空隙が多いため比重が小さく、木が軽く柔らかくなります。大半の広葉樹はその反対で、空隙が少ないため比重が大きく、木は重く硬くなります。

 

針葉樹と広葉樹には他にも異なる特徴があります。針葉樹は成長が早く上へとまっすぐに伸びていきます。そのため柱や梁などといった構造材に多用されてきました。広葉樹は横に枝葉を張って日光を多く取ろうとする性質があります。一般に成長が遅く、木目も変化に富んでいるものがあります。その美しい木目を活かし、家具や内装に使われることが多いのです。

<断熱性能も木によって異なる>

こうした木の特徴を見定めて、昔の大工さんは木を適材適所に使ってきました。土台には腐りにくく耐久性のあるヒノキやクリを。内装の一部の柱には木目が美しく優しい肌合いのスギを。また屋根や梁には強靭なマツを。タンスに落葉広葉樹のキリが最適とされるのも同様です。

もちろん硬さや見た目だけでなく、断熱性能にも違いがあります。断熱性能は空気の隙間である空隙が多いほど、その性能は良くなります。そのため空隙の多い針葉樹のほうが断熱性能に優れているものが多いです。針葉樹のスギやヒノキを使った無垢フローリングは、冬も足元が冷えにくく夏は素足で過ごしたくなるほど快適です。

 

当社でももちろんこれらの特徴を適材適所に活かした木造住宅の提案をしています。また、ウッドリンクラボでは、木の強度・断熱効果・湿度を調整する効果・癒しの効果など五感を通して木の魅力を感じて頂けます。家づくりの際は是非ウッドリンクラボにお越しください。